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(Not to be confused with DvorakJP (Japanese only))
(Dvorak JP106 v0.1. Full size:
Black
White
Grey
GIMP .xcf)
近年、大勢の人たちが、Dvorak配列の学習を検討するようになりました。 私自身、過去に切り替えを目指したことがあったのですが、そのときは学校の勉強があったので、 切り替えできるまでの間とはいえ、速さを犠牲にできませんでした。 今、日本に住むようになって、自由な時間が充分にとれるようになり、仕事の負担もだいぶ軽くなったので、 これなら切り替えを無難にできると思ったのですが、問題がでてきました: 日本語106キーボードのためのDvorak配列が見つからなかったのです。 それで、その溝を埋めようと思いました。
これが、私の成果です。日本語キーボードのためのDvorak流のキーボード配列ができました。 こういったものをお探しの方は、それほど多くはないでしょうが、お役に立てば幸いです。
現在、実装はかなりハック的です。 Windows 2000/XP 用は、レジストリにパッチして、スキャンコードのマッピングによって、 効率的に、標準的な日本語JP106配列をDvorak JP106に入れ替えています。 X.org(Linuxなど)用は、XKBの設定ファイルにパッチして、配列を追加しています。 Windowsのパッチは、どうにかバージョン0.1といった段階のDvorak JP106ですが、 X.orgのパッチのほうは、標準的な配列を手に入れるのに充分な出来です。ただし、かな打ちの配列は変えていません。
さらに、Linuxコンソール用のバージョンを追加しました。普通のコンソールは(私の知る限りでは) かな打ちに対応していないわけですから、これで完璧な出来といえるでしょう。
このページにあるJP106配列や関連した画像は、パブリックドメインでリリースします(ただ、帰属を表示していただけるとうれしいです)。 このページで提供される、配列のソフトウェアの実装は、BSDスタイルライセンスでライセンスします。
警告: これらのファイルは私個人のシステムでテストを行いましたが、 利用者には、これらのパッチを当てる前に、細心の注意を払っていただくよう、 強くお願いします。これらのパッチは、重要なシステムの設定ファイルを変更します。 パッチを開いて、いじられていないかどうか、また、それらが何をしようとしているのかを確かめてください。
dvorak_jp106_v0.1_win.zipを ダウンロードして、展開してください。 キーマップを変えるには、.reg のファイルを選んで実行してから、Windowsをログアウトしてログインしてください。警告:これはシステム全体の変更です。 もしシステムがパスワードで保護されているなら、パスワードを打つときも同様にDvorakになってしまいます!
dvorak_jp106_v0.1_xorg.tar.bz2 をダウンロードして、展開してください。あなたのシステムのXKBの設定ファイルがあるディレクトリを見つけてください。 (私のDebianシステムだと、"/usr/share/X11/xkb"です。)コンソールを開いて、"cd <xkb_dir>"して、 "patch -Np1 --dry-run -i <patchfile>"します。なにもエラーがでなければ、パッチを本当に当てましょう。 "patch -Np1 -i <patchfile>"をsudoかrootで実行します。
dvorak_jp106_v0.1_linuxconsole.tar.bz2をダウンロードして、展開してください。 中にloadkeys互換のキーマップファイルが入っています。(Debian loadkeys 0.2.3でテストしました。) もし、DebianやDebianベースのLinux(例えばUbuntu)をお使いなら、readmeファイルの手順にしたがってインストールしてください。 そうでなければ、どうやってお使いのディストリビューションにインストールするかを調べてください。
これは、私がWindows 2000/XPに用いた配列について説明した文書です: dvorak_jp106_v0.1_doc_windows_jp.txt
X.org パッチで、ローマ字打ち用とかな打ち用に新しい配列を追加していますが、 新しいかな打ち配列をどうすればローマ字のものとリンクできるかが、まだ私にはわかりません。
バージョン 0.1 は、標準的なDvorak配列キーボードのデザインに大体は従っています。 英数字は標準Dvorakと同じ位置です。記号キーは少し違います。それは、記号の配置がUSと日本語のQWERTY配列では違うからです。 数字キーにある記号はそのままにしました。その他のキーは位置を入れ替えて、US QWERTYがDvorakになったらこうなるだろうというようにしました。 最も右手にある記号たちは、部分的に再配置して、私にとって一番しっくりくるものを選びました。
かなのマッピングも変えています。バージョン0.1は単純な再配置で、ローマ字打ちのキーに順応しただけです。 かな打ちの文字はそのまま元の文字とリンクしています。これが必要なのは、Windowsでは、 単純なスキャンコードのリマッピングを使って配列しているからです。WindowsのCJKキーボードに 新しい配列を与えるのは簡単ではないためです。
バージョン0.2では、新しいローマ字打ちの配列が、もともとのかな打ちのマッピングを一緒に含むようにしたいです。 今のところ、Windowsでこれを扱うための解決策が私には見つかりません。 X.orgユーザは、現在の私のパッチがあれば、それも多分できるでしょう。